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日本オリーブオイルソムリエ協会の上級者向け講座に潜入!!(後編)

オリーブオイルYouTuberのえーみーです。今回は前回に引き続き、日本オリーブオイルソムリエ協会で行われた「風味鑑定リングテストコース講座」のご紹介YouTube後半です。【 日本オリーブオイルソムリエ協会の上級者向け講座に潜入 】

 

前回は講座の様子をご紹介しましたが、後半はこの講座の講師である協会の多田理事長、そして受講された方々に感想を伺って来ました!

「テイスティングスキルは裏切らない」

この講座では「採点されるので、より真剣に取り組んでいるのでああいう緊張感になったのでしょうね」と多田理事長。ジュニアソムリエやソムリエのクラスでもテイスティングは学びますが、この講座はそれでは十分ではなくもう少しテイスティングの基礎力を向上させたいという人が受けているそうです。オリーブオイルの香りを嗅いで、香りのスコアの正確性を極めたい、風味を伝える表現力を磨いていきたいという人が徹底的に訓練していく内容になっているそうです。

テイスティングのスキルが向上することのメリットは?

お客さまや知り合いの方、場合によっては生産者さんと話す際に、そのオリーブオイルの風味やそのオリーブオイルをどんな食材と合わせたら良いかという提案がより的確にできるようになるとのこと。テイスティングのスキルが上がりオリーブオイルの品質や風味の話が生産者さんと対等にできようになることで、生産者さんとの交渉力も上がるという利点も期待できますよね。

テイスティングは(筋トレと一緒で?!)やっていくと確実に上達するのです!と多田理事長は断言します。半日で18本のオリーブオイルのテイスティングを集中して行い、その場でフィードバックを貰えるのがこの講座の特徴です。なかなか体育会系の講座ですね〜

講座終了後、受講したばかりの受講生お二人にも率直なお話を伺ってきました!

「お客さまのオリーブオイル選択の幅を広げることができるのも、テイスティングスキル向上のおかげ」

お一人目は、マスターオリーブオイルソムリエでありM&m Olive63の店長をされている森美香さん。森さんは、長崎県佐世保市から受講にいらしていました。

講座を受講することでご自身の「味覚と嗅覚の軸を再確認できる」ので、できれば毎月受けたいとのことでした。森さんご自身は北アフリカのチュニジア共和国からフレーバードオイルと、イタリアからもオリーブオイルを輸入されています。特にフレーバードオイルのテイスティングはとても難しいとのこと。森さん曰く、フレーバードオイルの品質はまちまち、そしてフレーバードオイルは(オリーブオイルに香りや風味を足しているので)劣化が速いという傾向があるそう。

そんな中、森さんはご自身でテイスティングを行い品質チェックをする上でもテイスティングスキルの維持向上に努められているそうです。ちょっとした変化でも見逃さないためにはテイスティングスキル向上は不可欠。この講座での学びは重要なのですね。

日本オリーブオイルソムリエ協会の上級者向け講座に潜入

もちろん接客時にもこのスキルは役に立つそうです。オリーブオイルの風味の説明や、このオイルやどんな食材に合うのか組合せの提案をする際にも、テイスティング力は役立つとのこと。「このオリーブオイルは単体でも美味しいのだけど、パンにつけるとまた別の味わいになりますよ!」という提案をすることでお客さまも購入を決めやすくなるそうです。この講座で学ぶことは、お客さまが選ぶ幅を広げるお手伝いの役に立っていると断言する森さんでした。

テイスティングをすることで作りたいオリーブオイルのイメージが湧いてきて、生産者に!

日本オリーブオイルソムリエ協会の上級者向け講座に潜入

そして、もうお一人お話を伺えたのは、オリーブオイルソムリエであり京都の武田オリーブ園の武田諒成(あきなり)さん。開口一番「なかなか、難しかったです」と本音もちらり。

武田さんもこの講座を定期的に受講されているそうですが、武田さんがオリーブオイル生産を始めたのは実は2021年から。以前は地元京都産のオリーブオイルを販売されていたそうですが、講座を受けてオリーブオイルの評価を知ったことで「自分だったらどういうオリーブオイルを作りたいか?」というイメージが湧き始め生産に一歩踏み出されたそうです。いまはどんなオリーブオイルが美味しいのかを生産者目線で学ぶために講座に通っているそうです。

そんな武田さんのこの日の一番の笑顔が見られたのは、武田オリーブ園の看板娘12人『オリーブをこよなく愛する娘たち』を紹介してくれている時でした。なんと12人の娘さんたちにはオリーブの品種の名前にちなんだ名前がついているそうですよ。なかなか艶やかなお嬢さんたちなのでその様子はぜひYouTubeでご覧ください!

テイスティングスキルを極めコンテストの審査員になる人も

この講座を受けてテイスティングスキルを極められた方の中にはOLIVE JAPAN®国際オリーブオイル コンテストの審査員をされている方もいるそうです。

多田理事長曰く、オリーブオイルに対するテクニカルな判定や絶対的な数値的な判定はありつつも、OLIVE JAPANコンテストでは、オリーブオイルの風味を大事にするコンテストとして総合的にオリーブオイルのテイスティングを行い、何より食としての総合評価を重視しているとのこと。

そんなOLIVE JAPAN®2022コンテストのエントリーは実はもう始まっていて、既にぞくぞくエントリー商品が集まってきているようです。

OLIVE JAPAN2022の結果発表は2022年5月26日(予定)、5月2日までエントリーは受け付けているようなので、生産者の皆さん、インポーターの皆さん、ぜひご自身のオリーブオイルがどのような評価をされるのかエントリーしてみてくださいね!

OLIVE JAPAN 2022エントリー情報はこちらです。

では次回まで〜 ほな、さいなら!(榊田えみ)

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