世界一のオリーブ産地ハエンの郷土料理を食卓に
【オリーブ世界一の国 スペインから】
トマトベースのサラダ“ピピラーナ”をつくろう
世界一のオリーブ産地ハエンの郷土料理を食卓に
【オリーブ世界一の国 スペインから】
Hola!! 夏休みは日本に帰国していたためしばらくお休みしていましたが、9月になりスペインに戻ってきましたので、また月に2回のペースでスペインのオリーブオイル事情をお届けしていきます。9月になってもまだ蒸し暑いバレンシアでは、日々ガスパチョやサラダを作っています。今日は世界一の オリーブの産地アンダルシア州ハエンのサラダ、ピピラーナの作り方 をご紹介しましょう。
ピピラーナ(pipirrana)と響きがかわいいこのサラダはトマトベース。ガスパチョとほぼ同じ材料を使うので、食べるガスパチョのようなサラダなんですよ。
【材料】3~4人分
・トマト 3つ
・ピーマン 日本のピーマンなら1つ
・玉ねぎ 4分の1
・ゆで卵 2つ
・にんにく 1かけ
・塩 小さじ1
・オリーブオイル 50ml
・ビネガー 少々
・ツナ缶 1缶
【作り方】
① ゆで卵をつくる。
② 湯むきしたトマトとピーマンを、5~6㎜角に切る。玉ねぎも同じ大きさに切り、冷水に浸けておく。
③ ゆで卵は黄身と白身に分け、白身は5~6㎝角に切る。
④ トマト、3分の2の量のピーマン、水切りした玉ねぎ、ゆで卵の白身をボウルに入れて軽く混ぜ合わせる。
⑤ すり鉢にゆで卵の黄身と残ったピーマン、塩、オリーブオイル50ml、にんにくを入れてすり混ぜ、クリーミーなソースを作る。
⑥ ④のボウルに⑤を入れ、さらにツナを混ぜ合わせる。
⑦ お好みでビネガーを少々加えてできあがり!! 冷蔵庫で冷やしてからお召し上がりください。
どうですか? とても簡単でしょう? ⑤のクリーミーなソースを作る工程を省き、にんにくをみじん切りにし、ゆで卵もそのまま切って混ぜるだけの簡単レシピもあります。またキュウリやクミンを入れることでアクセントにもなりますね。ハエンでも土地によって少しずつレシピが違うとのこと。またアンダルシア州の他の地方でも食べられているそうで、確かに“pipirrana”で検索すると似て非なる料理の写真も出てきます。
蒸し暑くて食欲のない時も、スプーンですくえばペロリと食べられてしまうサラダです。カナッペ風にスライスしたバゲットにのせるもよし。食べる直前に上質のエキストラバージンオリーブオイルをまわしかけると、なおおいしくいただけます。冷えた白ワインとの相性もバッチリです。
ハエン料理なので、ハエン原産のピクアル種のオリーブオイルを合わせたいですね。ピクアル種が持つ青いトマトの香りが、トマトベースのピピラーナのおいしさをより引き出してくれるはず。
日本で手に入る材料で簡単に作ることができるので、上質でおいしいエキストラバージンオイルを使って、ぜひお試しくださいね。それでは、hasta luego!!(田川敬子)