無濾過(ノンフィルター)の特徴と注意点は?オリーブオイル用語の徹底解説!
オリーブオイルYouTuberのえーみーです。今回はなんなく聞いたことがあるけれど、実はよくわからないオリーブオイルの専門用語の一つ『無濾過(ノンフィルター)』を解説していきたいと思います。【 無濾過(ノンフィルター)のオリーブオイルとは? オリーブオイル用語の徹底解説 】
お店の商品棚や商品説明のタグに「無濾過」あるいは「ノンフィルター」と書かれているオリーブオイルを目にされることがあると思います。皆さんは、無濾過=天然!新鮮!という良いイメージをお持ちではありませんか? もちろん無濾過には良い点もたくさん。でも、皆さんには無濾過のオリーブ良い点と注意点をしっかり知ってほしいのです。
濾過はオリーブオイルのボトリング直前の最終工程
【収穫】👉【選別】👉【洗浄】👉【粉砕】👉【練り込み】👉【搾油】
この工程を経て、収穫されたオリーブ果実はオリーブオイルとしてボトリングされます。果実の練り込みの後、液体のオリーブオイルが搾られたところで行われる肯定が【濾過】になります。液体のオイルをフィルターに通すことによって、不純物を排除してきれいなオイルをボトリングしていきます。
澱(おり)は不要であると同時に必要なもの
この濾過する部分、いわゆる「澱(おり)」は不純物でもあるしオリーブオイルの旨味や雑味でもあるんです。収穫、搾油したてのフレッシュなオリーブオイルを最初に味わってほしいという思いでフィルターをかけないメーカーさんだったり、フィルターをかけずにボトリングするロットがあったりするのがオリーブオイルの慣習です。「ノンフィルター」を自社の特徴の一つとして売り出しているメーカーもあります。
無濾過のオリーブオイルは賞味期限が圧倒的に短い
ただ、皆さんに注意してほしい点は澱は旨味であると同時に、雑味でもあることです。フィルターをかけないことで、オリーブオイルから排除されなかったカスや澱はオリーブオイル自体の酸化を早めます。だから、無濾過のオリーブオイルは賞味期限が基本短いのです。
品質重視のメーカーだと、濾過したオリーブオイルは遮光瓶に詰めて、賞味期限を2年に設定しているところが多いのですが、無濾過(ノンフィルター)のオリーブオイルの場合は、賞味期限がボトリングから1年あるいは半年というとても短い期間に設定されているはずです。日本に輸入されてからの賞味期間はかなり短くなりますね。
また、濾過したオリーブオイルは、開封後1ヶ月から3ヶ月で使い切ることをオススメしていますが、ノンフィルターのオリーブオイルはすぐ食べて!!とお伝えしています。できれば開封後1週間ぐらいでフレッシュさ楽しみながら食べきってほしいと思います。皆さんの中に、貴重なノンフィルターのオリーブオイルを大事に半年使ってる・・・なんてこと無いですよね!?無濾過(ノンフィルター)はフレッシュだけどその分、足も早いことを覚えておいてください。
無濾過(ノンフィルター)はとにかく短期間で一気に食べきって!
皆さんがオリーブオイルを買いに行った時、遮光瓶に入っていない、澱も下に沈殿しているような賞味期限が1年以上のオリーブオイルはこれは・・・と思って見分けてくださいね。売り手も買い手もオリーブオイルの知識を学んで、いいオリーブオイルを見分けられるようになってほしいと思います。
決して、無濾過がNGと言っているわけではありませんよ! ただ、無濾過(ノンフィルター)=天然!最高品質!というわけでは必ずしもなく、無濾過のオリーブオイルには美味しい食べ方があるので、それを知った上で食べてほしいと思います。無濾過のオリーブオイルやヌーボーと呼ばれる新油はぜひ風味を楽しんで、短い期間で食べてくださいね。
今日は気になるオリーブオイル用語取り上げてみました。「早摘みオリーブオイル」ぜひ覚えておいてくださいね。ほな、さいなら〜