オーガニック表示があるから高品質?!に物申す。オリーブオイル用語の徹底解説
オリーブオイルYouTuberのえーみーです。今回のテーマは「オーガニックのオリーブオイル」です。オリーブオイルを買う時、有機(オーガニック)というラベルがついていると安全安心?!と思っている方、実は多いのではないでしょうか。今回は、そんな皆さんの漠然とした先入観に切り込んでいきますよ!【 オーガニック(有機)のオリーブオイル オリーブオイル用語の徹底解説 】
「有機」の定義は各国で異なり、有機栽培の農法基準を満たし国や機関に認定されるとそのマークを付けることが可能になります。指定された農法を経て作られたオリーブオイルであることは確かなのですが、このマークと品質の高さとは実は別物なのです!!
オリーブオイルは収穫後の管理の徹底が品質を左右する
確かにオリーブは指定された農薬は使わずに栽培されてもその後の、オリーブ果実収穫や搾油等の工程においても品質管理が徹底していなければ、オリーブオイルの品質としては微妙なものができあがってしまいます。農薬使わずに丁寧に育てた果実を、たくさんのオリーブ果実を一度に搾りたいから一週間、カゴに入れて置いておいたらどうなると思いますか??
オリーブの実は収穫後時間が経てば発酵します。積み重なったオリーブの重みで、下の方の実はカビてしまうこともあります。多くの果実を一気に搾油したほうがコスト削減になると考えて放置してしまったとしたら、腐敗臭やカビ臭ががついがオリーブオイルができてしまうこともあります。オリーブオイルづくりには収穫後の工程における品質管理もとても重要で、ボトルに有機マークがついているから良い品質とは限らないことを知っていただきたいと思います。
有機農法でも有機マークを付けていない商品もある
一方でオーガニック表示に敏感な方が増えていて、質問もたくさんいただくので、あるメーカーさんにも連絡してみました。「おたくの製法はどうやっているのですか?」と。「有機マークが付いていないということは、バリバリ農薬を使っているのですか?」と単刀直入に聞いてみましたよ。
その生産者からは、こんな返答をもらいました。有機マークを取得するにも結構なコストがかかるので、マークを取得している商品も扱っているけれど、他の商品ラインナップには認証マークは付けていないと。これはその企業の考え方でもあるんですよね。マーク取得にはコストがかかるので、その分は販売価格に反映させていくので一般的にオーガニックマークが付いている商品は若干割高になる傾向があるんですよね。結果、必ずしも価格が高いから品質も高いというわけではないんですよね。オリーブオイルは果実が実るまでではなく、オリーブオイルができるまでの製法までを知った上で購入いただきたいと思います。
有機マーク以外の製造工程にも注目!
実際、ほとんどのオリーブは品質劣化につながる害虫を排除するために農薬を使っています。でも、オリーブは絞る前に必ず念入りに洗浄する過程があります。もちろん、有機マークのある商品は農法としてはその国の有機栽培の条件を満たしていますが、皆さんには有機マークの有る無しだけに左右されすぎずに、メーカーさんが製造している工程をよく聞いた上で購入していただきたいと思います。
今日は、オリーブオイルのオーガニック(有機マーク)について掘り下げてみました。「いいオリーブオイルの選び方」についてはこちらの記事もぜひ参考にしてくださいね!
ほな、次回までさいなら〜