プロも認める品質のフレーバードオイルとは?
オリーブオイルYouTuberのえーみーです。日本オリーブオイルソムリエ協会の多田理事長と、ビストロ・モンマルトルの植村シェフと対談第二弾!「 プロも認める品質のフレーバードオイルとは? 」の様子をお届けしたいと思います。
♥今回のテーマは、フレーバードのオリーブオイル!
料理にお手軽に変化をもたらすことのできるフレーバードのオリーブオイル。最近は店頭でもよく見かけるようになり、便利に使いこなしている人も増えてきているようです。でも、そもそも、フレーバードオイルってどのように作られているか?そして良いフレーバードオイルとはどんなオイルなのかを深堀りしていきます。
「フレーバードオイルって、すごい便利ですよね?」と語り始める多田理事長。自分でフレーバーの素となる素材を入手しなくても、さまざまなフレーバーが楽しめるので、オリーブオイル使い始めの人にとっても便利でお薦めできるオリーブオイル。上手に使いこなすことによって香りのいいソースにもなります。
今回、植村シェフはトリュフの甘い香りを生かすため、桃のような甘い香りのホワイトバルサミコで相性よく合わせて、アクセントにフランスの粒マスタードを使い塩胡椒で合わせました。料理は塩が決まらないと!(わたし、実はソルトコーディネーターでもあるのです!!)オイルと塩でバターと同じようなコクを味わえるので、食パンに塗るだけでも美味しいのです。
♥フレーバードのオリーブオイル、そもそも香りの付け方は?
多田理事長曰く、フレーバードオイルは色々な作り方があって規格も実はないので、生産者によってつ売り方は異なるそうです。
例えば、レモンのフレーバードオイルも、香りの油分(ピールオイル)が詰まったレモンの皮を剥いて、皮の断片だけをオリーブオイルの果肉を練り込む時に一緒に入れ、その香りをオリーブオイルに移したり、生産者によってはレモンの実を丸ごと入れてしまう!作り方をする人もいるし、手っ取り早くレモンのエッセンシャルオイルをオリーブオイルに足す生産者もいるようです。
トリュフオイルも同様で、フレッシュな高額トリュフを使っている生産者もいればエッセンシャルオイルを使っている生産者もいます。よく作られているものであれば、作り方の違いはわかりにくいかもしれません。使う人が、香りが自然で料理に活かしてトリュフやレモンの自然な香りをオリーブオイルを買うときに一緒に楽しめれば、成功なのではと。エッセンシャルオイルは植村シェフにとってはちょっと強すぎるようで、あとで胸焼け・・・みたいな感じになることもあるそう。さすがにシェフにはその違いがしっかりわかるようです。
♥OLIVE JAPANコンテストで評価されるフレーバードオイルとは?
コンテストにおいては、フレーバードオイルの評価の仕方がいつも議論になるそうです。多田理事長は、他のコンテスト運営者からもフレーバードオイルの審査基準についてはよく聞かれるそうです。フレーバードオイルは評価軸が定まっているようでまだ定まっていない新しい商品。
OLIVE JAPANコンテストの場合は、オリーブオイルのフレーバードオイルなので、なんとしても『オリーブオイルのいい香りを活かしつつ、レモンやトリュフの香りが加えられて、自然の風味が使える』ことが一番大事な評価のポイントになるそうです。人工的な香りが強いオリーブオイルは実際なかなか評価の対象になりにくいと思います、と理事長。なぜなら、私たちはオリーブオイルLOVEだから!!
皆さんはフレーバードのオリーブオイル使ったことありますか?これを機会にぜひ使って楽しんでみてください。どこで探したらいいの?という方はこちらのサイトから、「国内で買える」「フレーバード」を検索して試してみてくださいね。
そしてぜひ、皆さんの印象お聞かせください!(榊田えみ)