eオリーブオイル選び | Buy the Good Olive Oil

最高品質 のオリーブオイル
「エキストラバージン オリーブオイル」とは

「オリーブオイルといえば、やはりエキストラバージンオリーブオイルでしょう!」と言う方は多いと思います。では皆さんは、エキストラバージンオリーブオイル以外に、どのようなオリーブオイルが売り場に並んでいるかご存知ですか? なかなか思い浮かばないですよね。今日は今さら聞けない「 エキストラバージンオリーブオイルの定義 」について改めてお答えしていきたいと思います。

古代ローマ時代、流通するオリーブオイル品質の良し悪しが話題になっていた

オリーブオイルの歴史は想像以上に古く、古代ギリシャではすでにオリーブオイルは「黄金の液体」と呼ばれ、人びとの生活に欠かせない大変貴重なものとして食用・薬品・灯火等に幅広く使われていました。当時日常的に利用されていた動物性油脂とは異なる比較的高貴なポジションを築いていたようです。

紀元前500年ごろ(縄文から弥生時代へ移行する頃)、古代ローマ世界においてはオリーブオイル専用の取引市場ができ、その当時より5段階の品質の格付や等級が導入されていたそうです。そして、現在もオリーブオイルには品質の格付けが明確にあり、その等級の最高位に位置づけされるのが「エキストラバージン オリーブオイル」なのです。驚くべきことに古代ローマ時代から、人びとの中でオリーブオイルには品質の良し悪しが存在するという認識があり、そのことは同時に、動物脂や低級植物油を混ぜ「オリーブオイル」と称した粗悪な商品も販売流通されていたことを意味します。オリーブオイルには時代の為政者の収益源として重宝されてきた食品素材としては異例とも言える歴史があり、その品質の見極めが重視されている背景とも言えるでしょう。現在もEUにおいてはオリーブオイルは主要農産品の一つですね。

古代ギリシャやローマなど地中海沿岸の地域で広く使われていた貯蔵・運搬用の壺アンフォラ。オリーブオイル、ワイン、植物油などの必需品を貯蔵・運搬するのに用いました。柔らかい地面に突き立てることによって真っ直ぐに保つことができます

オリーブオイル業界のIOCが設立した品質規格が現在の世界基準

現在のオリーブオイルの品質規格の世界基準は、1959年にスペインのマドリッドに設立されたInternational Olive Council(略してIOC)により制定されています。この規格は、大きく分けて「理化学検査分析」と「官能的検査分析」の2つの検査項目で規格化されています。「理化学検査分析」は酸化・発酵・劣化に関する規格でその評価は数値で表されます。一方で「官能的検査分析」は一定の資格を有する8名以上12名程度の「オリーブオイル・テイスティングパネル」が香り・味覚などのカビ臭や発酵腐敗臭が無いか等、欠陥項目のチェックや、芳香や特徴的な味覚などをチェックします。IOCの品質規格はこの2つの分析の総合評価により格付けされ、その最高峰に位置するものだけが「エキストラバージン オリーブオイル」と称されるのです。

エキストラバージンオリーブオイルの定義

IOCが定義するオリーブオイルの国際的な品質格付

エキストラバージンオリーブオイルの定義ご覧の通り、エキストラバージン」とされるためには酸価が0.8%以下と低く、プロの資格を持つオリーブオイル・テイスティングパネルが香りや味覚の観点から、秀逸のオリーブオイルであるという判定をした選ばれた品質のオイルです。

オリーブオイルの値段と品質は必ずしも比例していない

ただ現実には、厳格な品質管理の元に生産される新鮮なエキストラバージンオリーブオイルの量は多くはなく、エキストラバージンオリーブオイルにその品質に満たないオイルが混入されていたり、保存状態が悪く酸化した古い油臭がするオイルに劣化している場合も残念ながらあるのです。もしかしたらあなたは健康目的だけでオリーブオイルを使いつつも、未だオリーブオイル本来の美味しさに出会っていないかもしれません。なぜなら、値段が高いほど品質が良いという保証にはまったくならないのが、オリーブオイルなのです。

実際、購入前に品質は違いを見分けることは簡単ではないのですが、もしあなたが品質にこだわりを持つ消費者のお一人であるならば、信頼できる生産者や輸入販売会社が扱っているオリーブオイル、訓練を受けたオリーブオイルソムリエが推奨するオリーブオイル、複数の国際的オリーブオイルコンテストで受賞をしているオリーブオイル等を購入することが大事です。

エキストラバージンオリーブオイルとは

では改めて「エキストラバージン オリーブオイル」の定義を見てみましょう。

・オリーブの実を搾っただけの究極の自然食であり調味料

・化学的に精製されておらず、酸価は0.8%以下

・鮮度が命。収穫から搾油するまでの時間は短ければ短いほどよく長くても24時間以内

・貯蔵からボトル詰め、出荷に至るまで品質管理が徹底されている

・品種特有の心地よい香りや味わい等の風味をしっかり感じられる

・苦味、辛み、渋み、甘み等複雑な味わいを味わえる

・調理をしても生食で食べてもおいしい

・オレイン酸を多く含み、ポリフェノールやビタミンE等の抗酸化成分も豊富

いかがでしたか? 人類がオリーブオイルを搾油し初めてオリーブオイルを口にした紀元前3000年から今日に至るまで、世界中の人びとがオリーブオイルを食生活に使い続けていることに改めて大きな驚きを感じます。ぜひ皆さんも、本物のエキストラバージン オリーブオイルを日常生活に取り入れて、豊かなオリーブオイルライフを送ってください。

エキストラバージンオリーブオイルの定義

   
     
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