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国際オリンピック委員会ではありません。
オリーブ業界のIOC
International Olive Councilを知っていますか?
【オリーブ世界一の国 スペインから】

IOC本部前にあるオリーブの枝を加えた鳩の像。旧約聖書の『ノアの方舟』に由来する平和の象徴です

Hola!! スペインでは5月8日をもって半年以上続いた2回めの警戒事態宣言が終了しました。日本国内の状況を伝える報道も気になり、この夏のオリンピックがどうなるのだろう…とここスペインで気を揉んでいます。日本の状況が1日も早く改善することを祈らずにいられません。ところで、皆さんは国際オリンピック委員会(IOC)はご存じだと思いますが、オリーブオイル業界にもIOCがあることはご存じですか? 今回はそのIOCこと International Olive Councilの話です。

IOCはオリーブ栽培と生産の保護・開発のために国際連合が1959年に設立した政府間機構で、現在ではサスティナブルなオリーブ産業の発展を担っています。日本でもキャンペーン活動を行ったり、過去にコンファレンスを開いているので、名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

現在の加盟国はEU27か国(アイルランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバギア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルグ)の他、アルバニア、アルジェリア、アルゼンチン、イスラエル、イラン、ウルグアイ、エジプト、ジョージア、チュニジア、トルコ、パレスチナ、モロッコ、モンテネグロ、ヨルダン、リビア、そしてレバノンです。EUの一部の国を除きどこもオリーブ産出国で、加盟国だけで世界のオリーブ生産量の98%を占めています。

世界のIOC加盟国
出典:International Olive Council

対外的には、オリーブオイルの品質や規格に関わる『化学・規格統一部門』、販売や消費の促進をする『経済・プロモーション部門』、そして研究開発や技術支援、教育・研修を手掛ける『オリーブ栽培・オリーブオイル技術と環境部門』の3本柱を中心に活動を行っています。『化学・規格統一部門』では毎年マリオ・ソリーナス賞というエキストラバージンオリーブオイルコンテストを開催しており、この賞を獲ることはとても名誉なこととされています。気になる方は、ここから今年の結果をご覧になれます。

ここまでの話では一見、私たち生活者にはあまり関係がない組織にも思えますが、現在世界スタンダードになっているオリーブオイルの規格はIOCが制定したものです。オリーブオイルは理化学分析検査と官能分析検査の2つの方法で分類されます。前者は研究室で成分を分析し、後者は訓練された10人前後の専門家グループがテイスティングにより評価します。このグループをパネルと呼びますが、日本にも2IOC認定のパネルが存在します。オリーブオイルは、IOC規格では製造方法や品質から9つに分類されているんですよ。ただ、日本の場合はIOC加盟国ではないので、JAS法により2つにしか分類されていないところが消費者の皆さんにはややこしいですね。

『経済・プロモーション部門』は新興市場での啓発プロモーションも行っており、2015年から2016年にかけて日本でBelieve in Olive Oilというキャンペーンを展開しました。日本市場での可能性には大きな期待を寄せているそうで、また近々日本での計画があるとのこと、消費者に届く活動になってほしいと思っています。

2015年7月日本でのキャンペーン開始イベントで乾杯の音頭をとる前事務総長

イベントでは、つきぢ田村の田村隆氏考案のオリーブオイルを使った和食がふるまわれました

先日はじめて、IOC本部を訪問してきました。想像以上に立派な建物にビックリ! 本部では現在は8か国およそ30人の職員と数人の研修生が働いています。IOCの公式言語は英語・フランス語・スペイン語・イタリア語・アラビア語だそうですが、本部内公用語は英語とフランス語とのこと。それでもアラビア語やスペイン語の会話も聞こえてきて、とてもグローバルな雰囲気でした。

IOC本部前ではためく加盟国の旗

温かく迎えてくださったチュニジア出身のゲディラ事務総長

現在IOCのトップであるチュニジア出身のアブデルラティフ・ゲディラ事務総長にご挨拶する機会にも恵まれ、日本の皆さんにメッセージをいただきました。

『光栄にもわたしは美しい国、日本を訪れたことがあります。日本政府関係者はじめ、香川県のオリーブ生産者、オリーブオイル輸入販売会社の方々にお会いしオリーブ製品に対する日本の皆さんの関心の高さを知りとてもうれしく思いました。オリーブがもたらす人々への健康効果、環境や気候変動に対する取組みは他の商品の追従を許しません。

日本のオリーブ生産量はまだわずかではありますが、日本市場は順調に成長しており、IOCに加盟している大量生産国も日本のノウハウに大いに学ぶところがあると感じています。私たちは話す言語が違っても、オリーブオイルという同じ世界を共有しています。親愛なる日本の皆さんに、私たちIOCの扉はいつでも開かれています。』

ゲディラ事務総長はとてもチャーミングな紳士で、緊張していた私に始終にこやかに話しかけてくれました。

左から『経済・プロモーション部門』責任者で日本を担当するエンデル、ゲディラ事務総長、筆者、『オリーブ栽培・オリーブオイル技術と環境部』のカタリーナ

IOCを訪問するにあたり公式WEBサイトを読み、また職員の方と話したことで、国籍の異なるスタッフがオリーブ産業発展のために日々多岐に渡る活動に尽力していることを身近に感じ、あらためてオリーブ業界の奥深さを知ることができました。そしてオリーブオイルという共通点を持つことで、初対面でもすぐに打ち解けて話せることを改めて嬉しく感じました。次回の記事では、IOCで出会った魅力的な担当者から聞いた話をお伝えしますね。

それでは、hasta luego!!

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