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災害時備蓄用品にオリーブオイルを1本入れておくと良い理由

災害時備蓄用品にオリーブオイルを1本入れておくと良い理由

災害時の備えとして「ローリングストック」という方法があることはご存知ですか?日常生活で使う食材等をある程度多めに備蓄しておいて、古いモノから順に使っていく方法です。例えば、調味料などある程度の保存が効く食材を家に備蓄し、古い物から消費し減った分は新たに買って補充して食料在庫をまわしていく方法なら、日々の食材も確保でき、いざ使おうと思った時に数年前に賞味期限切れの商品だった、ということもないですね。【 災害時備蓄用品にオリーブオイルを1本入れておくと良い理由 】

農林水産省のガイドラインによると、災害発生からライフライン復旧まで 1週間以上を要するケースが多くまた、災害支援物資が3日以上到着しないことや、物流機能の停止により1週間はスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らないことを想定し、最低3日分~1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいといわれています。大震災直後は食料の備蓄に熱心だった私たちも10年たって備蓄食料の賞味期限切れ後の補充を怠っていたり、そこまで多くの備蓄は必要ではないかもしれないという楽観的観測のもと危機感が薄れて来ているのではないでしょうか。

「災害時に備えて食品の 家庭備蓄を始めよう」~乳幼児や高齢者向けの情報もご紹介~ 令和元年8月 農林水産省

普段の食品を少し多めに買い置きしておき古いものから消費し消費した分を買い足すということが面倒な場合でも、年に一度時期を決めて、備蓄食材のチェックを習慣づけておくと良いですね。その際にぜひお勧めしたいのが、備蓄食材にいいオリーブオイルを一本いれておくことです。

オリーブオイルを備蓄食品リストに入れておくと良い理由はいくつかあります。

第一に、オリーブオイルは健康効果の高い食品でもあります。だからこそ、何千年もの間世界中で使われ続けてきました。古代文明の新バビロニア王国では医者は「アス(オイルの通人)」と呼ばれオリーブオイルは栄養価の高い食品として口から接取するだけでなく、鎮静作用のある軟膏としても利用されてきたそうです。

オレイン酸が豊富なオリーブオイルには悪玉コレステロールの酸化を抑制する働きと、善玉コレステロールの働きを維持・増加させ動脈硬化と心筋梗塞の予防効果の研究結果が発表されています。また、血管を拡張する作用もあるので、冷え性対策にも役立つといわれています。

米国ミネソタ大学の生理学者であるアンセル・キース博士の論文には「地中海式ダイエット」でも主たる脂肪源としてエキストラバージンオリーブオイルを日常的にたっぷり使うことの重要性が語られています。エキストラバージンオリーブオイルには抗酸化物質が多く含まれています。そして消化・吸収されやすい油脂は、消化器官の機能が低下した高齢者でも栄養素を用意に吸収できる優れた油脂なのです。

食事が偏りがちになる災害時の健康面での備えとしてしてはもちろんのこと、芳しい香りのオリーブオイルが1本あるだけで食事のレパートリーが格段に増えます。食材が限られている避難時に食のマンネリ化を軽減するためには食用油は常備しておきたく、その中でも生食でも使用でき風味の良いオリーブオイルは常備食材に変化をもたらし、気持ちを和らげてくれるでしょう。そう、残ったオリーブオイルで簡単オリーブランプをDIYして優しい自然の照明の恩恵に預かることもできそうです。お願いしたいことは一つだけ、年に1回新しいオリーブオイルに差し替えることをどうぞお忘れなく。(中田華寿子

東日本大震災後10年たつ自然豊かな福島県 飯舘村の景色(3年前に筆者が訪れた時のものです)

 

   
     
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