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オリーブオイルを使い焼き菓子をつくろう!
スペインの定番焼き菓子はカステラのルーツ!?
【オリーブ世界一の国 スペインから】

180度に温めたオーブンで約35分焼けば、オーブンからいい香りが立ち上ります

Hola!! スペインではアーモンド、日本では河津桜や梅が咲き始めているようですね。春めくと外に出たくなりますが、まだまだコロナウイルスに油断はできません。今回は、長いおうち時間にぜひ作っていただきたいオリーブオイルを使うスペインの焼き菓子“ビスコチョ”をご紹介します。

何百年も前からスペインで食べられているビスコチョをひとことで説明するとしたら、“スペイン版カステラ”。一説にはビスコチョは、カステラのルーツだと言われいるのですよ。15世紀末にスペインという国が誕生する前、イベリア半島の大半を占めていたのがカスティーリャ王国でした。Castillaと書きますが、これをポルトガル語で書くとCastela(カステラ)になります。

当時のポルトガルではビスコチョをbolo Castela(カスティーリャのケーキ)やpão de Castela(カスティーリャのパン)と呼んでおり、これが南蛮船によって長崎に伝わった、と言われています。日本でお土産に買ったカステラを食べたスペイン人に「亡くなったおばあちゃんのビスコチョを思い出したよ」と言われたことがあります。こんなスペインの歴史上のお菓子が海を渡り、日本で今も愛され続けているなんて、不思議に感じますよね。

すっかり前置きが長くなりました! 今回ご紹介するビスコチョのレシピはスペインの主婦なら知らない人はいないと言えるほど広く知れ渡っている簡単なものです。なにより、ヨーグルトとその容器を使えばお菓子作りにつきものの面倒な計量の必要がないのも頻繁に作られる要因の一つです!

材料は日本でも簡単に手に入るこの6つだけ

【材料】
・プレーンヨーグルト  1食用のパック1つ(スペインではたいてい120~125g)お好みで無糖でも加糖でもOK
・オリーブオイル    ヨーグルトのカップ1杯分
・砂糖         ヨーグルトのカップ2杯分
・小麦粉        ヨーグルトのカップ3杯分
・たまご                            3つ
・ベーキングパウダー     16g(スペインでは一袋16g入り)

【作り方】
① ボールにヨーグルトを入れる
② 空になったカップにオリーブオイルを注ぎ、①のボールに入れる

オリーブオイルはヨーグルトカップに1杯

③ 同じカップ2杯分の砂糖を②のボールに入れる
④ たまご3つを③のボールに入れ、ハンドミキサーでよく混ぜる

まずはヨーグルトとオリーブオイル、砂糖、たまごを混ぜ合わせます

⑤ 別のボールにカップ3杯分の小麦粉とベーキングパウダーを入れて軽く混ぜる
⑥ ⑤を3~4回に分けて④に入れながら、ハンドミキサーで混ぜ合わせる
⑦ よく混ざったら、180度に温めておいたオーブンで35分焼く
※日本のヨーグルトの容量がわからないので、それによってはたまごとベーキングパウダーの量を調節してください

180度に温めたオーブンで焼くこと、約35分

途中でオーブンの設定を間違えていたことに気付き、少々焼き過ぎましたがこれも手作りの醍醐味!!

どうです? とても簡単でしょう? 軽量もしなければ、粉もふるいません。

レモンの皮を入れたり、レモン味のヨーグルトを使うこともありますが、これが一番シンプルな基本レシピです。

スライスして朝ご飯やおやつにいただきます。お好みで追いオリーブオイルもオススメです

製菓には、デリケートなアルベキーナ種のオリーブオイルがいいと言われますが、今回は早摘みのアルベキーナ種に少々マンサニージャ種が入ったミディアムタイプのブレンドをチョイス。くるみの実が3粒あっていたので、それをのせて焼き上げました。素朴な味わい。そして改めて「ああ、スペインの味!」と思いました。

スペインではこのビスコチョを朝食やおやつにいただきます。ぜひ、おうちでスペインの家庭の味をお楽しみくださいね。それでは、hasta luego!!(田川敬子)

   
     
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