【オリーブ世界一の国 スペインから】
ルネサンス香る世界遺産の町、ウベダのオリーブ文化センターでオリーブオイルを学ぶ
【オリーブ世界一の国 スペインから】
Hola!! コロナウィルスの影響で、自由に海外旅行を楽しめる日が戻ってくるにはもう少し時間がかかりそうですが、今日はいつかぜひお越しいただきたいスペイン旅行に役立つ情報をお届けします。
世界No.1のオリーブ産地、アンダルシア州ハエン(Jaén)の県都ハエン市から車で40分ほどのところに、オリーブ畑に囲まれたウベダ(Úbeda)という町があります。私がはじめてこの町を訪れた時はまだオリーブオイルに特別な関心はなかったものの、高台から見たオリーブ畑の広がる風景に感動したことをははっきり覚えています。
このウベダと、9㎞離れたバエサ(Baeza)の2つの町はルネサンス期に栄え、ルネサンス様式の記念碑的建造物群があることから世界遺産に登録されています。ウベダのこじんまりした品のよい旧市街には、歴史的モニュメント以外に古い建物を改装したホテルやおいしいレストランが何軒もあり、できれば1泊してのんびり過ごしたい町です。もう一つのウベダの魅力は、多くのバルで飲み物を1杯頼むごとに無料のタパ(おつまみ)がついてくること。お店ごとにさまざまなタパが楽しめて、飲兵衛さんには特におすすめの町です。
さて、ルネサンスとオリーブの町ウベダには、Centro de Interpretación Olivar y Aceiteという施設があります。意訳するとオリーブ文化センターとでもいいましょうか。2013年にエキストラバージンオリーブオイルの普及を目的に設立されました。
ここでは一般消費者や生産者、飲食業界のプロなどを対象にしたテイスティングやオリーブオイルを使う料理講座のほか、プロフェッショナル向けの栽培や搾油の講座、オリーブオイル石鹸やコスメをつくるワークショップなど、さまざまな講座が開かれています。所要時間1時間の単発テイスティング講座は、2名からの開講で英語もOK。英語かスペイン語がわかる方は受講してみてはいかがでしょう(※要事前予約)。
センター内にはオリーブ博物館も併設されており、オリーブオイルの歴史や製造方法、健康への効用などを学ぶことができます。展示スペースではオリーブ畑がテーマの絵画展が開催されたり、農園や搾油所を訪ねる「オリーブオイル ツーリズム」も数多く紹介されています。
1階のエントランスホールにはショップがあり、ハエン産のエキストラバージンオリーブオイルがずらりと並ぶ様子は圧巻。気になるオイルを試食をして買えることも魅力です。ほかにもアクセサリーやオリーブオイルコスメなどここにしかないお土産探しの時間も楽しめます。
Centro de Interpretación Olivar y Aceite
WEB: https://centrodeolivaryaceite.com/ (スペイン語ONLY)
ウベダ訪問の際には、ぜひ足を延ばしてみてください。それでは、hasta luego!!(田川敬子)